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@opennextjs/cloudflare 1.2.0 でアップロードサイズが大幅に減った

2025-06-10 公開

2025年6月にリリースされた@opennextjs/cloudflareのバージョン1.2.0の変更内容を見たところ、サーバーのバンドルサイズが大幅に減ったようです。VercelからCloudflareに移行したで記載した通り、このブログサイトではOpenNextを使った際のCloudflare Workersへのアップロードサイズが3MBを超えており、Freeプランではアップロードができない状況でした。

1.2.0にアップグレードしたところ、実際にアップロードサイズが大幅に減りました。

1.2.0未満

1.2.0未満のときにはアップロードサイズが3MBを超えていました。create-next-app直後のプロジェクトではFreeプランでも多くの場合アップロードできますが、このブログサイトではできない状況でした。

Total Upload: 12532.22 KiB / gzip: 3268.32 KiB

ちなみに実行しているコマンドはopennextjs-cloudflare deploy -- --minifyです。

1.2.0にアップグレード後

1.2.0にアップグレードしたところ、アップロードサイズは2MB弱と大幅に改善していました。ライブラリのアップグレードのみで約40%を削減できました。

Total Upload: 6672.96 KiB / gzip: 1994.29 KiB

1.2.0の変更内容

@opennextjs/cloudflareの1.2.0の変更内容を見たところ、以下の改善が行われていました。

このようにOpenNextによるNext.jsへのパッチ適用によってサーバーのバンドルサイズを大幅に削減できたようです。

まとめ

OpenNextは最新のバージョンでNext.jsのサーバーバンドルを削減するパッチを追加しています。一方、Next.jsの開発チームは様々なサーバーレスプラットフォームにおいてNext.jsをより容易にデプロイできるようにする新しいアダプターAPIのRFCを公開しています。

RFC: Deployment Adapters API · vercel/next.js · Discussion #77740

Vercelが各種プラットフォームとの協業を経てこのアダプターAPIが安定化するとともに、Next.jsのバンドルサイズの削減も期待したいところです。

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